ブエノチキン二代目ブエコ代表トリ締役への道。

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◎琉球新報コラム第13回「チキンと愛して」

2015年01月13日

◎2014年7月〜12月に琉球新報で掲載させていただいたコラムです。全13回
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 第3回 / 2014年12月18日掲載『チキンと愛して』
 琉球新報での掲載はこちら
 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-236113-storytopic-64.html
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名前は不思議だ。

それまで他人行儀だった業者さんも、

名前を呼ぶことで顔がほころび親しげな空気になる。

いつも無表情だったお客さまも、

名前を呼ぶことで笑顔になり家族の話をしてくれたりする。



そんな風に他人から知り合いへと変わる

温かい瞬間がとても好きだ。




これを私は「知り愛」と呼んでいる。



両親が32年営むチキンの丸焼き専門店の

2代目修行を始めたのは約3年前。

広告代理店で働いたノウハウを活(い)かして始めたのは

CMでもキャンペーンでもなく、

お客さまや近隣の方、業者さんの名前を知る「知り愛」作戦だ。





うちのような小さく広告予算もないお店は口コミが全て。

お客さまはもちろん、

もっとご近所の方や業者さんと知り合うことで、

私たちのことを身近に感じてもらおう。

そうすればおのずと、お店や商品のことにも

興味や愛着を持ってもらえるに違いない。

その口コミで客数倍増!




というささやかな野心を持ち、

できるだけ人の名前を知って呼び掛ける

知り愛作戦を実行し始めた。




隣の洋服屋のお兄さんではなく浅野さん。

定食屋のおばちゃんではなく宜保姉さん。

ローソンの店員さんではなく五十嵐さん、元田さん。

よく来てくださるお客さまの名前もできるだけ覚えた。




これが売り上げにどう影響しているか分からないが、

定食屋の宜保さんはやたらとチキンを注文してくれるようになり、

朝子ーっ! と言って遊びに来てくれる子どもたちが増え、

洋服屋の浅野さんは来年私の夫になることとなり、

知り愛作戦は大いに実りをつけている。





幸喜ブエコ朝子としてコラムを連載した半年間、

おかげさまでたくさんの方にお店に来ていただいた。


来年からは浅野ブエコ朝子と名前は変わるが、

これからもブエノチキンの名を世界に広められるよう

チキンと、いや、キチンと羽ばたきたい。


(幸喜ブエコ朝子、「ブエノチキン浦添」2代目)



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