ブエノチキン二代目ブエコ代表トリ締役への道。

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◎琉球新報コラム第10回「チキンと元気に」

2015年01月13日

◎2014年7月〜12月に琉球新報で掲載させていただいたコラムです。全13回
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 第10回 / 2014年11月6日掲載『チキンと元気に』
 琉球新報での掲載はこちら
 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-234178-storytopic-64.html
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◎琉球新報コラム第10回「チキンと元気に」


今日食べているもので、明日の体は作られる。


当たり前だが忘れがちな、そして

とても大切なことに気付かせてくれたのは

那覇にある浮島ガーデン。



有機無農薬野菜の料理がとても美味(おい)しく、

一切肉料理のないその店に

肉食の私が週2回、3回と通いつめた。



当時、広告コピーライターとして忙しく働いていた私は

食事に割く時間がもったいなく、

昼も夜もパソコンを見ながら一人で弁当を流し込む…

そんな食生活を送っていた。



それゆえ、顔の見える生産者が育てた

その時期にしか採れない野菜に向き合い

じっくり食べるという浮島ガーデンの時間はあまりに衝撃で、

食生活ばかりか生き方まで考えさせられた。





食べるとは何か、体とは何か、生きるとは何か。

この短い人生で優先したいものは何なのか。





有機野菜をもぐもぐ食べ

ビオワインをぐいぐい飲みながらたどりついた答え、

それがチキン屋の二代目という道だった。




両親が販売しているチキンの丸焼きは

お酢と粗く刻んだニンニク、玉葱(たまねぎ)をたっぷり使っている。

そのため体調を崩すと買いに来るという方が多く、

手術後に食欲がなく困っていたが

ブエノチキンだけは食べられると週3回通ってくださる方もいる。

なにより32年お店を続ける父コウエイと母サチコは

風邪一つひかず60代でも元気に働いている。





大人も子どもも忙しい今、一人で食事する孤食が増えている今、

このチキンなら美味(おい)しさはもちろん、

元気な気分も一緒にお届けできるのではないか。




野菜料理屋に通い詰めて

肉屋の二代目になるとは思いもよらない人生だが、

こうして私は会社を辞め、両親の店の跡継ぎとなった。
 


人生で大切にしたいもの、体と心をつくる日々の食。

これからもチキンと、いや、キチンと、美味しさと元気をお届けしたい。


(幸喜ブエコ朝子、「ブエノチキン浦添」2代目)



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