ブエノチキン二代目ブエコ代表トリ締役への道。

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◎琉球新報コラム第11回「チキンとXmas」

2015年01月13日

◎2014年7月〜12月に琉球新報で掲載させていただいたコラムです。全13回
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 第11回 / 2014年11月20日掲載『チキンとXmas』
 琉球新報での掲載はこちら
 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-234782-storytopic-64.html
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◎琉球新報コラム第11回「チキンとXmas」


「ブエノチキンをそのまま豆乳鍋に入れてみたら?」。


丸焼きの在り方を

根本から覆す言葉を投げ掛けられたのは2年前。


友人しのブーの父が育てる紅豚と、

私の父が焼くブエノチキンを食べまくる

新春パーティーを企画していた時のこと。




新春らしい料理ということで、

柔らかく甘味のある紅豚は

早い段階でしゃぶしゃぶと決まっていたが、私は頭を悩ませていた。



ブエノチキンはチキンの丸焼きという完成された料理であり、

そのまま食べる以外に手の打ちようがない。

どうすれば新春らしさが出るものか。



途方に暮れる私にしのブーが投げ掛けたアイデア、

それが「丸焼きをそのまま豆乳鍋に入れてしまう」だった。



冬の風物詩、鍋。

そのふたを開けると湯気と共に現れるチキンの丸焼き…

なんて面白い絵柄だろう。

頭の中でファンファーレが鳴り響く。これだっ! 




早速、試作。

鍋の素に野菜とブエノチキンを加えぐつぐつ煮込むだけだが、

スープにチキンのだし汁が染みて

深い味わいが生まれているではないか。

チキン自体にも豆乳の旨(うま)味が入りこみ、

素晴らしいハーモニー。

おかげさまでパーティーでも

奇跡の美味(おい)しさだともてはやされ、

ブエノチキンは「料理としてアレンジする」という

新たな活路を見いだした。




余った肉を煮たり炒めたり

チキンに詰められているニンニクをパスタと絡めたり

白飯と混ぜてみたり。


食べ方の幅が果てしなく広がり、

レシピを提案してくれるお客さまも増えてきた。




こうして少しずつチキンの丸焼きが

パーティー料理から日常食へと変わりつつあるのを感じる今日この頃。

当店にはクリスマスの問い合わせが急増しているが、

12月1日から始まる予約は例年数日で締め切りとなる。

この際クリスマスまで待たずに日常食として

チキンと、いや、キチンと食べてみるのもいいかもしれない。



(幸喜ブエコ朝子、「ブエノチキン浦添」2代目)



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