特別な場所なんてないことを知った日。
2023年03月06日
なんだ、誰もそんな特別に楽しくて大事な場所や仲間なんて、持ってないんだ。。。
今年1月、父と私の家族とで正月に北部のリゾートホテルに泊まっていた時、ふと分かったこと。
とても描写が難しいのだが、10代、20代は常に居場所のない、どこか寂しい気持ちを抱えて生きていた。
自分がいる以外のどこかに何かとてつもなく楽しく大事な場所があって、自分以外の人々は誰しもがそんな場所を、どこか私に見えないところに持っていて、私のそばにいる人はいつでもすぐに私のそばを離れ去っていき、どこか見えない楽しくて大事な場所へ行ってしまう。
私だけがいつまでも決してその場所を、その仲間の輪を見つけることができなくて、誰かどうにかしてそんな場所に連れて行ってくれないだろうかとずっとずっと願っていたし、それが叶わないことも何となく知っていた。
その感情が愛情の足りなさからやってくるものだということを、私は子育てを始めてから知ることになるのだが、1月のその少し寒い海のそばのホテルで正月の2日間を過ごす間に、私たちと同じように退屈そうにしている家族たちを見て分かったのだ。世界のどこにも特別に面白い場所なんて別になくて、毎日同じ仲間で集まってパーリーしてるような人たちなんてどこにもいなくて、その代わりにみんなが持っているのは家族との淡々とした退屈で生暖かくて、だからこそ守られている幸せな場所、つまり家族という居場所なんだ。私にはそれが欠けていたんだ。なるほどなあ!
どこかにあると思って夢見ていた「大事な仲間との特別な場所」、それは、目の前にいる家族と絆を結び育んでいくことでしか叶わない場所なんだ。うちの母サチコは仕事で忙しい上に超絶変わり者なので、愛情表現もあったようななかったような、あったとしても幼い私には非常に理解しがたいもので笑)結果として私は家族の中に、その特別な場所を築くことができずに見つけられずにさまよっていたのだなあ。これは・・・つらい。子供には「よしゃ、親の愛情をちゃんと理解して私の居場所をここと定めよう!」なんて努力は無理やさー!辛かったな、私よ!乙!
自分が子供として両親と3人家族で過ごしてきた40年と、自分が母になり夫と子供2人の4人家族で過ごしてきた7年。2つの家族を経験して分かることが多々あり、2つ目の家族の時間を通して欠けていた自分の心の隙間を埋めていく作業をしている今日この頃。
そんなわけでこの土曜日曜、仕事人間の私としては珍しく丸々2日も子供2人とのんびり遊んでみての結論として、小さい子供にとってお母さんは暇で家にいる方がいい。私や私の母のように忙しくて常にせっかちで仕事に追われているよりも(もちろんそれで得られた豊かな生活があるのは置いといて)タスクや次の予定など何もなく、子供がしたいと言うままに公園で鬼ごっこをしたり寝そべったり、水辺に魚を取りに行ったり、はたまたその辺の石ころを何十分も拾ったり、そういうのに付き合うことが、大げさではないけれど特別で揺るぎない心の土台を作るんだなぁ。育児本に書いてるのはこういうことか。
あなた達が小さいうちは、なるべくこの暇で少し退屈な時間を共にすることに集中しようぞ、母は。
今年初めからお店を日曜定休日にしたことで子供と過ごせる精神的にゆとりある時間がめちゃくちゃ増え、人間の心の作られ方について考えが深まるのでした。幼き私は寂しかったんでしょうなあ。安心してくれ、今はだいぶ幸せだ!!!!幼き私よ、がんばった!!
<2022年9月に移転しました!>
沖縄丸鶏製造所 ブエノチキン
※イートインあり ※車椅子・ベビーカー利用可 ※障害者用トイレあり
住所:浦添市内間2-11-15(元の店舗から那覇向けまっすぐ150メートル)
TEL:098-876-0452
営業時間:
テイクアウトAM10:00〜PM5:30(売り切れ次第終了)
イートイン ラストオーダーPM5:00
※車椅子、ベビーカーで入店できるようになりました!※障害者トイレ、オムツ替えあり!!
定休日:日曜、月曜、正月(元旦から1、2週間ほど)
駐車場:12台
Posted by ブエコ at 17:46│Comments(0)
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