ブエノチキン二代目ブエコ代表トリ締役への道。

Logo
てぃーだブログ › ブエノチキン二代目ブエコ代表トリ締役への道。  › 琉球新報コラム  › ◎琉球新報コラム第6回「チキンと父から」

◎琉球新報コラム第6回「チキンと父から」

2015年01月13日

◎2014年7月〜12月に琉球新報で掲載させていただいたコラムです。全13回
=========================================================
 第6回 / 2014年9月11日掲載『チキンと父から』
 琉球新報での掲載はこちら
 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-231428-storytopic-13.html
=========================================================


私は100%、父の血を引いている。


「朝子はギャグ禁止!」

広告のキャッチコピーをつくる

コピーライターとして働き始めた22歳、

ギャグ案ばかり出す私は早々に

上司からギャグ禁止令を言い渡された。



一体どうしてこんなしょうもない文癖がついてしまったのか。

どうしてお洒落(しゃれ)で洗練された

キャッチコピーが生み出せないのか。

われながら不思議でしょうがなかったが。




「ハゲましておめでとーう!!」

近所の小学生に、店長ハゲてる?と聞かれた父コウエイ。

威勢よく駄洒落を叫び

小学生に苦笑いされる後ろ姿を見て確信する。

私は100%、父の血を引いている。





「どうしてコピーライターになったの?」

沖縄では珍しい職業だからか、よく聞かれる質問。

小さいころから作文が得意だったわけでも、

テレビCMが特段に好きだったわけでもなく、

一体どうしてこんなに広告の言葉に惹(ひ)かれるのか。

どうして脳を酷使する仕事に8年もはまってしまったのか。

われながら不思議でしょうがなかったが。





「ほっとな丸焼きでチキチキバンバン」

「夏おいしく食べよう つかれ丸どり」


お店の横の壁に赤いペンキで伸び伸び描かれた言葉。

父コウエイが不定期で描いているそれは、

紛れもないブエノチキンのキャッチコピー。



微妙な、いや、絶妙なギャグが効いたフレーズを見て確信する。

私は100%、父の血を引いている。




「商売は笑売。人は人財。」



2代目を始めた時、父が送ってくれたメッセージ。

損益分岐点もコスト管理もまだまだ勉強中のヒヨッコ2代目だが、

たくさんの仲間やお客さまが支えてくれるのは父の言葉のおかげだ。

両親が32年コツコツ積み重ねてきた味と店。

2代目としてギャグだけじゃなく

チキンと、いや、キチンと受け継ぎ、

100年目も笑売していたい。



(幸喜ブエコ朝子、「ブエノチキン浦添」2代目)



同じカテゴリー(琉球新報コラム)の記事

 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。